Mittwoch, März 16, 2016

物品税の導入で連邦の負債を減らせそうだったが、西部の住民激怒。この時代がちょうどウィスキー作り始めの時代だったと分かって、バーボン好きな自分にも直接関係ある歴史の一こまに入った。 #アメリカ人の物語


トウモロコシを作っても西部は交通の便が悪いので売りたくても売れない。そういえばワシントンの投機した西部の土地も利益がでなかった。だが酒にしてしまえば利益は安定、保存できるしかさばらない。100%国産品で作れるアメリカ国民酒の誕生である。 #アメリカ人の物語

「日常品であり、貨幣でもあった」なるほどこれに課税すれば怒る。西部のワイルドな人たちは連邦の徴税官を殺そうとするし、徴税官に部屋を貸す地元の隣人も脅す。…こいつら連邦なんて屁ともおもっちゃいねぇぜ… #アメリカ人の物語

なぜ西部の人たちがこんなにワイルドかといえば、インディアンの襲撃を生き延びて日常を手に持った銃で維持している人たちだから、連邦政府なんて俺達に何をしてくれたんだ、と課税を不当に思う。純粋に腕力で生きている人たち。こういう人たちが現代でも娘のボーイフレンドにショットガンを突きつけるんだな。 #アメリカ人の物語

自分たちが銃でフロンティアを守っていると思っているから、何もしてくれない連邦が税をとるのは我慢できない。とはいえ、実際には少し後でキチガイアンソニーが示したとおり、連邦はインディアンの脅威を排除するのに成功しているのだから、大抵の西部人民は連邦の課税を受け入れていた。 #アメリカ人の物語

ワシントンは「民衆の感情を扇動する者がいなければ蒸留酒への課税は受け入れられるだろう」と思っていた。南部巡行でもあれだけ大歓迎されて、上がってくる報告もだいたい楽観的。偉人でも見たいものしか見ない。 扇動するものがいなければ?…いた。民衆共和協会というジュネがアメリカにくれたもの #アメリカ人の物語


フォールンティンバーズの戦いもウィスキー暴動も1794年夏で、連邦はほぼ同時に二つの抵抗を実力行使で解決した。どちらか一方でも失敗していればもう一方も失敗したかもしれない。危ないところだった。だがこれで連邦の権威は高まった。有事に成功の見込み高い実力行使の用意があると示すことができれば、実際に暴力を振るう必要も少なくなる。 #アメリカ人の物語

老いたワシントンは、あれほど得意だった乗馬もすでにきつい。しかし彼を迎える群衆がいればその時は無理してでも騎乗する。威厳を示すことも重要と考えていた彼らしい。それに暴徒に対して力を誇示できれば実際にアメリカ人同士で血を流さなくて済むだろう。これはうまくいった。 #アメリカ人の物語

交渉と示威で十分に準備をしてからの募兵、しかも必要以上の大軍を集めたワシントンはいつもどおり慎重だった。だから兵が実際に紛争地域に到着した頃には暴徒は逃散していて、首謀者も逮捕できた。理は連邦にあると示すことができたし、所詮は烏合の衆だったのだ。連邦の基礎は固まりつつあった。 #アメリカ人の物語

連邦の基礎が安定してくる一方、昔からの主役たちは段々と表舞台から退場しはじめる。ハミルトンだけでなくノックスも。本で読んだ知識で砲兵を指揮して陸軍長官にまでなったが、有事に際して怠慢と見られた。ワシントン自身の退場も近い。寂しいが、その後もUSAの歴史は続く。 #アメリカ人の物語