Freitag, März 26, 2010

陽気なアンドリュウ

私は陽気にポンと手を打って言いました。私だったら、たとえ砂漠の中にいたって、何か自分の愛情を呼び覚ますものを見つけてみせますよ――もし他にどうしようもなけりゃ、せめて美しい天人花の樹にでも愛情をつなぎとめるとか、私の愛情を注ぐに足る、愁いを含んだ糸杉でも探すでしょうね。(・・・)幹に私の名前を刻んで、おまえたちは砂漠中で一番愛らしい木だよと言ってやり、その葉が枯れればともに嘆くことを学び、再び若葉が萌出ればともに喜びを分かちあうことでしょう。
――――ローレンス・スターン『センチメンタル・ジャーニー』

ついに読書会で読んでた「梨の木の下で」が最終回を迎え、ほとんど友情に近いものすら抱いていたラドシェクは天罰てきめんに死を迎え、奨学生交流会ということで八王子のちょっと変わったセミナーハウスにお泊りしてどんちゃん騒ぎにお友達増えたとか、また自転車を買って30才になったから太らないようにもっと気を付けなければいけないね。

あと1週間くらいで所属組織がなくなるというひさびさの宙ぶらりんな事態に、さすがの僕もふわふわした気分です。え?いつもそうだろとか言うなよ!しかし4ヶ月の間はほとんど自分のことだけを考えて自分の次の段階について考える時間をもらったという訳なんです。

ドイツ語合宿の後どうしていたかといえば、読書会の課題を読んだり英語勉強しようとしてまた『紳士トリストラム・シャンディの生活と意見』を読んでみたり、スウェーデンの不思議な歴史ゲームを買ってみたり、自転車で日吉まで行ったら帰りがいきなりざんざん降りでdogs and catsってやつだぜ、と独り言をツイッターに流したり、アルムニポータル・ドイッチュラントというSNSに入ったら最初の友達がエジプト人の内務省のお役人だったり。(このラマダンさんというアラブ紳士、無目的にひたすら友達の数を増やしてる。botかね?謎す)

奨学生交流会はすごく楽しかったよ。2泊4人部屋の相部屋で、またユースケと一緒だったりしたのはわろたけど。仲良くなったのは僕より2才下なんだけど娘さんもうすぐ4才のすごいパパな宗教学者と崇教真光の話したりとか、政治学者な東大の青年は偏屈なやつだな~と思ったら意外に春秋と老子の話ができる相手でいいやつだ。立派にアカデミックだよ!

それで全体会で自己紹介プレゼンをしなければならなかったのだけど、パワポ使っていいっていうから15分で作ってがんばって笑いをとってきた!もう時間ないから文字だけポイント80とかバカでかく出してそのかわりページ数は多くしてサクッサクッと切り替えていく。っていうのは高橋メソッドっていうんだけど、「Kaisei」とか自分の名前恥ずかしげもなく壁いっぱいでかでかと出してあるとそれだけで笑いを誘うのだが、さざなみのような笑いの中それでも同ぜず簡潔に自分の研究の要点を話す!

・・・意外に好評で成功だったんだなこれが。プレゼンは聞き手の反応を見て話せるくらい余裕をもってないといけないんだろうなーと思った。内容は自分個人のことだから自動化して話せたし、その上で形式は考えられたのはすごく良い練習になったから、グルッペンアルバイトの発表も味をしめて同じ方式でやって同じように成功だった!高橋メソッド最強説。グループのみんな最強。

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