genug; この不定代名詞や副詞に似た、決して語尾を活用しない量的表示は
(中性名詞の硬化した無語尾形としての)古い形容詞に遡る。この形容詞は初期ゲルマン語ではまだ付加語的に、述語的または副詞的に多様に使用されていた
古高ドイツ語 ginuog (8世紀), ginuogi (9世紀), 中高ドイツ語 genuoc (形容詞の規則変化語尾をともなって、まれに genuoge ) これらの形態は、確認可能な残されたゲルマン語の過去現在動詞における
古高ドイツ語. ginah (800年頃), 古英語.geneah 等に属している。
このゲルマン語の動詞語幹とそれに対応する非ゲルマン語、希 ἐνεγκεῖν 古スラヴ nesti リトアニア語 nèšti等は印欧祖語の*enk̑-, *nek̑- [足りる・たどり着く]に遡ることができる。
中部ドイツ語地域では14世紀以降鼻音化した別形の後期中高ドイツ語 genunk
や新高ドイツ語 genung 等が用いられたが19世紀には再び文語から消えてしまった。
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