Sonntag, März 03, 2013

景清の話を書き始めてから


景清の話を書き始めてから文楽『出世景清』の初段詳細を知らないことに気づいて細部を創作している。ちょっと現代風ヒーローにアレンジした。東大寺再建現場で重忠に正体を見破られるきっかけを、倒れる柱から仲間を助ける際に見せた怪力ということにした。

特に阿古屋が子供を殺して自分も死ぬっていう『メディア』ふうの展開はよく心理描写しないと物語に感情移入し損ねるので注意したい。エウリピデスのメディアは復讐者だけど、阿古屋はもっと複雑で近松の恩讐心理描写もここに極まれりという愁嘆場なので怖じずに挑戦したい。

Nach einem Schwung kippen die alle Männer um wie das Unkraut auf der Wiese. 景清の大長刀のただ一振りに、兵どもみなたふるることただ野の草のごとし。

Keine Kommentare: