Freitag, Februar 22, 2013

スタインベック『怒りの葡萄』最終章から

お腹のすいた子供たちが、食事の用意ができたというんで、声をあげて笑ってれば、そこにもおれはいるだ。そこに、おれたちの仲間が、自分の手で育てたものを食べ、自分の手で建てた家に住むようになれば、そのときにも・・うん、そこにも、おれはいるだろうよ。(怒りの葡萄)

荒野なんてものは何の役にもたたねえ。なぜってやつのもってる霊の一かけら一かけらは残りの一かけら一かけらといっしょになり全体のものとなるんでなけりゃ役にたたねえからというわけだて。(…)でも、おれは、いま気がついただよ、人間一人ぼっちでは何の役にもたたねえってことをな(怒りの葡萄

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